「秋といえば読書の秋」派なので、勝手におすすめの本の紹介をします
ちなみに今、スマホやパソコンの普及もあってか、半数以上の高校生が月に1冊も本を読まないらしいです、そうなんですか?すごい時代だ
高校を卒業したら大学に進学をしたり、社会に出て働く人もいる
そんなとき、「この人なんか難しい言葉知ってるな」と周りに思わせるにはどうしたらいいか、本を読みましょう!
語彙力養いたい人は本を読むのが早い!それか辞書眺めよう!
11月3日 文化の日の前後1週間は全国読書月間なので本を読むにはぴったり!
筆者の文學兎は読書推進派なので、以下勝手に本の紹介をします
夏目漱石『こころ』
今や高校の教科書にその一部が載っている言わずと知れた名作。
個人的には、自分が文学を学ぶきっかけになった本なので思い入れしかないです。
作中に登場する「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」という言葉が爆流行したJK時代でした。
村上龍『希望の国のエクソダス』
エクソダスは脱出という意味(だったはず)。
中学生たちが学校を捨ててネットビジネスをする話。
村上龍は、作品を執筆するときに確固たる世界観を創造するために専門書を網羅する作家なので、ディテールまで拘り抜いています感がすごいです。
巻末の参考引用文献の欄がものすごいことになっていますので、ぜひ最後まで読みましょう。
三浦しをん『舟を編む』
あまり本を読んだことないなって人にオススメしてます。
『大渡海』という辞書を作る人たちのお話。
真面目だけが取り柄みたいな、いや真面目すぎるだろと突っ込みたくなる男の人が主人公で、周辺の人たちも個性豊かでユニークでとっても面白いです。
電車で読み始めたら止まらないタイプの小説なので私は2回ほど駅を降り損ねた記憶があります。お家で読みましょうね。
筒井康隆『残像に口紅を』
『時をかける少女』の作者です。
アメトークで紹介されて話題になった本。
今もTikTokで紹介されて再び売れているそうです、女子大生ぐらいの子が本屋さんのレジで手にしているのを見て、「それ面白いから!!!!」と内心叫びたくなるほどテンション上がりました。
「あ」とか「か」っていう言葉がどんどん消えてしまって、その概念も消失する不思議なお話。例えば「す」が消えると「鈴木さん」と呼んでいた人(つまり、その人の呼称が鈴木さん以外に表せない人)が目の前から消えたり、「パ」が消えると「パン」が消えるみたいな。
言語学オタクには必読のメタフィクションです。
江藤淳『妻と私』
末期癌と診断され余命宣告された奥さんをそばで支え続けた夫・江藤淳の話。江藤淳は、私の大好きな村上龍を批判した文芸評論家なのであんまりいい印象なかったんですけど、読後号泣しました。
この作品が刊行されたあと、著者が自ら息をひきとった話はすごく有名です。
余談ですが、この本知り合いに貸したまま返ってこないので催促のメールを送りました。
※後日、無事帰って来ました、よかった。
よしもとばなな『すばらしい日々』
エッセイ集。
文章だけじゃなく写真もとっても魅力的です。
よしもとばななのお父さんは吉本隆明といって、知る人ぞ知る…!という著名な方なんですけど、そんなお父さんのことを書いた「血まみれの手帳」(タイトルだけだとどんなサイコホラーかと思われそう)がとても印象に残っています。
自分の父親が必死に病と闘う姿を側で見た人にしか書けないような文章。
江國香織『スイートリトルライズ』
江國香織の書くセンス抜群の文章が好きです。
とはいっても内容はドロドロの不倫のお話なんですけど、まるで一種のメロドラマを観ているかのように書くのが本当に上手だし、多分自分も結婚をしてどんどん歳を取ったら、このお話に共感を得るようになってしまうのかなと思うと怖くもあります。
結論、女性作家の作品ほど男性が読んだ方がいいと思うものはない。
織田作之助『それでも私は行く』
京都が舞台のお話。
主人公がサイコロを振って自分の行く道を決めるところが面白いだけではなく、主人公が西洋の思想に憧れている節があってスタンダールだのニーチェの言葉と思しき表現が作中に出てきて読み応えがあるかなぁと思います。
昭和前期版ノルウェイの森みたいな印象を受けました。
値段が凄いので図書館等で借りて読みましょう!
さくらももこ『もものかんづめ』
漫画『ちびまる子ちゃん』で有名な著者による初エッセイ。
『ちびまる子ちゃん』ではお馴染みの両親が登場したり、著者の短大時代、2ヶ月のOL時代など、大人になったまるちゃんの日常を垣間見ることのできる一冊。
漫画ではあんなに優しいおじいちゃんが、実際はとっても意地悪だったなんて、このエッセイを読まなかったら知る由もなかったです、驚き。
ミリオンセラーも納得なほど、とにかく笑いました。今日はもうとにかく何も考えたくないと思う日におすすめの本です。
素敵な一冊との出会いがありますように!